みかん生産保存輸出モデル(MIKAN)
- 対象果樹/温州ミカン(輸出向き品種)
- 対象市町村/宮崎県宮崎市・日南市
- 中核機関/株式会社ネイバーフッド
- 参加企業・団体等/株式会社食品検査・研究機構
シマ・ロジス・テックス有限会社
株式会社ブルーバニーカンパニー
栽培保管流通までを一貫して輸出に向けて最適化することで、
船舶でのコンテナ輸出に耐えられる温州みかんの生産体制を整えます。
●・海外需要の開拓 ●輸出産地の育成 ●戦略的な海外展開の推進(輸出先国・地域に対応する品種の導入等)
輸出拡大のための生産から流通まで一貫プロセスの最適化
傷みにくい品種の選定、省力化栽培、適時収穫、台湾農薬規制クリア、長期貯蔵、輸出時のコンテナ流通等、栽培保管流通までを一貫して輸出に向けて最適化することで、船舶でのコンテナ輸出に耐えられる温州みかんの生産体制を整える。
輸出に適した栽培保管流通体制構築
(品種)
傷みづらく、長時間輸送向きの品種を選定、宮崎県で極早生、早生、遅生の品種で食味、保存性の良い「興津」等の5つの温州みかんの試験栽培を実施。
(栽培)
輸出相手国基準に合わせた残留農薬を見据えた栽培や収穫時期の見直し、防除暦、植物由来ワックスの調査研究。食品検査・研究機構から技術顧問を招き、栽培の状況から農薬の残留の程度を緻密に素早く把握し、生産者の栽培方法を尊重し、大きな負担をかけない方法で栽培を修正している。
(貯蔵)
輸送中に痛みが出ないよう、最長100日程度保存ができる技術を実証実験。貯蔵したみかんは、カビなどによるロスを抑える温度環境などで運搬し、輸出国の荷受人の手に届くときに販売に良い状態にキープする。
(流通)
輸出時のコンテナ流通技術で限りなくロスを0に近づけるため、今年は海上コンテナに模した貯蔵試験を行うこととしている。優れた鮮度保持技術を持っている冷蔵機器メーカーの技術指導の下、どのような温度、湿度、風の流れが最適化を調べることとしている。
広域産地連携
宮崎県内23農家、熊本、長崎、佐賀、福岡、和歌山、静岡の個別農業法人と契約して、全国の産地と連携した輸出産地リレーに取り組む。輸出に向かないものは加工で活用し、ネイバーフッドが5品種のA品、B品以下もすべて買い取ることとしている。各産地、農家の希望を聞いて輸出時期や品種を調整する。
高密植栽倍の試験栽培
省力樹形に向けた樹形管理(密植樹の主枝の確保、更新方法について3年かけて検討、実証、検証。(令和8年3月宮崎市清武町実証圃で展示開始予定)
該当作物の一般的な栽培状況や課題
従来の温州みかんは近隣出荷用で傷みやすく輸送中、15%~ひどい時には全損に近いロスが出てしまう。輸出相手国によって価格が合わなかったり、農薬基準が厳しい等、対応が難しい。また、輸出に限らずみかんは未収期間が長いため、新規参入が少なく生産者が年々減少している。
コンソーシアムが目指す将来像
販売価格は高いが農薬基準が厳しい台湾を基準として、輸出に適した品種のみかんについて、各地で栽培方法や防除暦、また輸送技術を構築することで他国への輸出や、国内の遠隔地への出荷が可能となる。生産者が自ら輸出商社機能を持ち、現地まで丁寧に輸送することでロスの低減と輸出促進を図る。
現状(Before)
●面積:50ha ●連携農家数:25件 ●果実生産量:1120t ●輸出量:70t
6年後の目標(After)
●面積:75ha ●連携農家数:50件 ●果実生産量:1830t ●輸出量:200t

